飲酒運転:店側も未然防止協力を


飲酒運転:店側も未然防止協力を
「居酒屋などで」4割強、県警「甘い考えが事故に」検挙者まとめ /山形

  1. 毎日新聞 2012年06月13日 地方版
  2. 県警交通指導課は12日、昨年1月から今年5月までに県内で検挙した飲酒運転違反者442人の飲酒先などの分析結果を発表した。飲酒先は居酒屋やスナックなどの「飲食店」が最多で41.4%。違反者の飲酒先を特定したところ1店当たり2人以上の飲食店が3店あり、いずれも山形市内の全国チェーンの居酒屋だった。同課は「飲食店にも車を運転して帰る客には『飲ませない』ということを徹底してもらいたい」と協力を求めていく。
  3. 検挙数は、11年1年間が351件、12年1-5月が91件。飲酒先は飲食店が183件。次いで自宅178人(40.3%)▽知人宅23人(5.2%)▽駐車場19人(4.3%)▽勤務先17人(3.8%)▽芋煮会などの河川敷4人(0.9%)など。
  4. 調査では、特に中心市街地の飲食店での飲酒後の検挙が多い傾向が表れた。飲酒した飲食店の内訳をみると、居酒屋が95人と最多で、そのうち23人がチェーン店だった。同課は、違反者の飲酒場所として複数回利用があった店に、飲酒運転を未然に防ぐよう来店時に車で来たかの確認を徹底するなど個別指導を行い、近隣の駐車場などの警戒にも力を入れている。
  5. 違反者の動機では、「捕まらないと思った」や「事故を起こさなければ良いと思った」が約8割。同課は「近くに移動するだけ、自分だけは捕まらないなどといった思い込みが飲酒運転が減らない要因」とみている。
  6. また、違反者を検挙した時間帯をみると、午前6-8時の検挙数が29件あった。飲酒後一晩、車などで過ごした後、酔いが覚めていると思い、早朝に検挙されるケースが目立っている。
  7. 柴崎和也交通部長は「甘い考えで飲酒運転をして、事故が後を絶たない。飲酒運転は犯罪だとの認識をしっかり持ってもらいたい」と警鐘を鳴らす。
  8. 世取山茂県警本部長も「同乗者なども厳正に取り締まっていきたい」と述べた。